煙草の煙が目に染みる

感情の垂れ流しが、目に、心に染みるように。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONをもう聴かなくなってしまった奴に対しての愚痴

 

俺が今更「ハヌマーン」というバンドについて語らせて欲しい - 煙草の煙が目に染みるで記述したと思うんだけど、俺の持論として「音楽=記憶」っていうものがある。昔聴いていた音楽を聴けばその昔の情景が浮かぶもので、そのまた逆も然り、昔通っていた道を歩けばその時聴いていた曲が勝手に頭の中で再生される、っていう。んで、俺の中高生時代に地元の夏の公園でチャリで走っていた時に聴いていた曲の1つがASIAN KUNG-FU GENERATIONだったわけ。

 

俺の中高生時代の男子ってのは、サブカルチャーの道に走っていくのか、オタクの道に走っていくのか、はたまたORANGE RANGEやらRIP SLYME湘南乃風、みたいなお洒落でゴリゴリな感じに染まっていくのか。そんな時代。ポケモンでいう最初の3匹からどれを選ぶんじゃ?って感覚と一緒。

でも俺はサブカルチャーとオタクを選んだ。ズルイよな。ポケモンだったらヒトカゲゼニガメ選んでるようなもんじゃん。ヌルゲーになってしまう。しかし現実なんかはそうはいかない。風当たりはまぁ悪い。そんな中でもそんなサブカルチャー仲間とCDを貸しあったり、ラノベを貸しあったり、あの曲いいよねなんて話してみたり。その時に話題に出てくるサブカルチャー組が大体BUMPかアジカンに収まってくるわけだ。

 

そして平成も終わろうとしてる今だ。同年代にそんなサブカルチャー仲間たちが多いと思っていた中で、「アジカン=リライト」という固定概念が出来上がっている奴らが多いことを知ってしまったのだ。憤慨。憤慨だよ。あの時の3匹を選ぶ中で湘南乃風を選ぶ奴らが多かったのか?それかサブカルチャーを選んだあとにジムリーダーのミルタンクのころがるにボコボコにされたから放置してしまったのか?

 

まぁ気持ちは分からないでもないよ。NARUTO鋼の錬金術師のタイアップでアジカンを知ってソルファってアルバムを知ってだ。そこでリライトやら遥か彼方を知っていい曲だよなで止まってるパターン。BLEACHアフターダークを知っていい曲だよなで止まってるパターン。カラオケでリライトがよく歌われるからそれしか知らないパターン。そういう人達に対して、俺は今から警笛を鳴らしたい。今現在でもアジカンはもっといい曲を作ってるんだぞと。でもさ、いや、1stの君繋ファイブエムも名盤なんだよ。リライト収録されているソルファの前のアルバム。正直な話するとな、君繋ファイブエムとか崩壊アンプリファーアジカンが多分1番好き。あのゴリゴリにナンバーガールに影響されまくってた頃が1番好き。ただアジカンはそのころと比べて凄え進化してるの。

 

リライト / ASIAN KUNG-FU GENERATION

 

このリライト、ソルファの新録版が出るっていって2016年に発表されたリライト。

正直ね、新録版出るって話を聴いた時マジで興奮が凄かった。でもな、凄く不安もあったの。前述の音楽=記憶とかいう持論があったから、その思い出が微妙なものになったらどうしようって。例えるなら小学校時代に好きだった女の子と中学くらいで再会してよくよく見たら、めちゃくちゃブスになってて、何で俺こんな子好きになってたんだろうみたいな。

あと君だけがいない街のOPでRe:Re:の新録版が使われて、アレ、めちゃくちゃアレンジされてたじゃないですか。だからリライトもめちゃくちゃアレンジされてるんじゃない?っていうのも不安の1つだった。

 

意を決して聴いてみたら、何か前のリライトよりも安定感が増した感覚がしたの。めちゃくちゃ良かった。ゴッチの「リライトして〜〜〜〜〜〜!!!!!」が凄く大人びた感覚して良かった。いやそりゃね、ゴッチも12年前の「リライトして〜〜〜〜〜〜!!!!!」なんてシャウトみたいな歌い方されたらちょっと引くよ。ていうかビビる。だから、最初ソルファ出た時から12年経っている中で、年を重ねて進化していたなって感じれる。

でもyoutubeのコメントとか見ると、「アジカンは変わった」だとか、「前の方が好き」みたいなコメントが多数見受けられてるの。そりゃあさ、個人の好みがあるかもしれない。でもな、決して悪い方向性には変わってないし、アジカンはこの12年で成長したんだなってメッセージが感じられて、再度言うけどめちゃくちゃ良かったなって思います。

 

ホームタウン / ASIAN KUNG-FU GENERATION

 

2018年の12月にリリースされた曲。アジカンの中で1番ポップなんじゃないの?って思わせる曲。朝のトースターからパンが出てくる様子を見ながらコーヒーを飲みたい。そんくらいポップ。

これまでパワーポップというか、ギターロックで歩んできたアジカンの新境地なんじゃないかなってこの1曲を聴いて感じる。この曲、アジカンっぽくなくない?なんて思った人。それは違う。サーフブンガクカマクラってアルバムからこういうポップ調な曲が増えてきたって印象を僕は受けるんだけど、それでも「アジカンっぽいパワーポップさとサーフブンガクカマクラ以降のポップさの融合」だと僕は感じることができる。もう無敵なんじゃないかな。

 

てなわけで、アジカンについて語ってきたわけだけども、これまでリライトとか遥か彼方とかアフターダークとかしか聴いてこなかったそこのお前だよ。新しいアジカンの新境地を聴いてみる夜もいいんじゃないかな、なんて思います。

 

以上。また何かあればよろしく。

 

 

ホームタウン(初回生産限定盤)(DVD付)(特典なし)

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