煙草の煙が目に染みる

感情の垂れ流しが、目に、心に染みるように。

Suchmosとかのシティポップ、5周くらい回ってダサいんじゃないか

 

よう!東京に住んでないのにSTAY TUNEしちゃってるみんな!元気にしてるかい!

 

SuchmosがSTAY TUNEを世に出したのが大体2016年か2017年くらいですよね、確か。いやぁ、あの時のSuchmos人気はヤバかったですよね。知名度急上昇。時代はシティポップだ!アディダスのジャージを上に羽織っとけ!みたいな。でもさ、よくよく考えたらよくこんな洋楽チックな音楽が流行ったな〜〜〜って思うんですよね。だって2016年より前とかだったら、それこそクリープハイプKANA-BOONKEYTALKとかさ、系統は違えど邦楽ロックみたいなものが流行ったじゃないですか。それでいきなりシティポップ最強!みたいに横槍入れてきたグループ。それがSuchmosなんですよ。だってよくよく考えてみてください?女子共がコスメとかの話してるときに急に隣の男子がメンズファッションの話するようなもんですからね?普通ちょっと敬遠されるでしょ?それでも流行った。すげえよSuchmos

 

 

本当にこの曲だけで全てを掻っ攫っていきましたよね。そっからシティポップブームというのが少しずつ広まっていったのである。そっからYogee New Wavesとか、never young beachとか、今だったら知名度急上昇してるスカートとかね。色々出てきてすげーなって思うんですよ。やっぱりそれはSuchmosが邦楽界に対してもシティポップを流行らせたからであって、影響って言ったらクソほど大きいんですよね。やっぱすげーわSuchmos。と、Suchmosを褒めちぎってる訳なんだけどもだ、たまーに聞くんですこんなセリフを。

Suchmosはダサい」

って。うーん。分からんでもないが分からない。いや確かに俺も最初はさ、「へえ〜このSTAY TUNEって曲が流行ってんでるだ〜聞いてみよ」つってね、聞いてみて、なんだこのお洒落な音楽はよって敬遠しましたよ。多分ね、Suchmosやらの音楽をダサいって表現してる奴ら、多分VUITTONとかの財布とかマフラーとかダセえとか言ってるタイプ。お洒落なんだけど、何かダセえ。そう思っちゃうんです。

なんでそんな思考回路になるのかってのが、「これがお洒落でナウい音楽なんです〜〜〜〜」っていう風に流通しちゃっているもんだから、何か鼻に付く感覚を覚えてしまうんですよ。これを語彙力が死んだ人間たちは「ダサい」って表現するわけです。完璧スクールカースト下位の奴ら。俺もそうだったから気持ちは分かる。でもな、SuchmosやらのシティポップとかVUITTONのバッグとかはな、「ダサいからカッコイイ」んです。

 

 

例えばこのMINTって曲。

ハイゲインノイズでノックアウト

フラフラで大気圏へGOだ

しけた顔はやめとけ

冴えないAll young dude

日本語と英語を混ぜる絶妙なダサさ。絶妙なバランス。でも常人には考えつかない感覚。それが「ダサいからカッコイイ」の正体。

またいろんなものに例えちゃうとさ、よくめちゃくちゃ上手いベーシスト、レス・クレイプールとかを「変態的」とか「気持ちの悪い」とかで表現するじゃないですか。でも、その言葉って決して悪口とか批判の意味じゃなくて、褒めてるんです。圧倒的褒め言葉。だから俺がいうシティポップはダサいっていうのは「絶妙なバランスを保った音楽」としての褒め言葉なんです。分かりますかね?だからタイトルにもある通り「シティポップは5周くらい回ってダサい」んです。これは決して悪口ではないんです。勘違いしてはいけない。

 

まぁSuchmosだけに今回は言及しましたが、他のシティポップの音楽なんかももちろん素晴らしい音楽たちが多いので、是非聴いてみては如何でしょうか。以上。

 

 

THE KIDS(通常盤)

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