煙草の煙が目に染みる

感情の垂れ流しが、目に、心に染みるように。

『音楽』を止めると『文化』が死ぬ

こんにちは皆さん!感染対策、してますか!

 

あの、僕がこの「コロナ自粛」で見えるライブビューイングの方法の変化 - 煙草の煙が目に染みるっていう記事を書いてから1年半くらいが経ちました。1年半前の僕は「いやwwwどうせ1年経てばインフルみたいに季節性の風邪みたいな感じになるんでしょwww」とか思ってました。しかし新型コロナウイルスの猛威は収まらず。むしろ悪化している状況にあります。

Twitterとかで、この状況になったのは何が悪いのか?みたいな議論をたまに見かけます。「日本政府の対応が悪い」「政権交代を」「オリンピックのせい」など色々。ウケますね。実際、緊急事態宣言などのコロナ対策をするタイミングはめちゃくちゃ遅いです。しかも中途半端。分かるよ。気持ちは分かる。でもね。実際、緊急事態宣言みたいな対策は打ってるわけですよね。それらの意味って『新型コロナウイルスの蔓延を防ぐため』に、専門家やらが議論に議論を重ねた上で、現状日本で出来ることを国民の皆様がしてね!ってことです。それを「日本政府が悪いから俺は従わないZEwww」みたいな連中が多数いて、何か色々してます。その行為が、新型コロナウイルスを蔓延させることに繋がるとは考えないんですかね。勿論、お金だったり仕事だったりと仕方のない部分はあります。支援金すら受け取れない日本の状況も分かります。ただ、別に関係ない一般人が深夜ノーマスクでソーシャルディスタンスを取らずに飲み歩いたり、オリンピック反対デモを密になってやるのは、めちゃくちゃ滑稽です。ウケんね。根本的な思考が間違ってますね。

 

まあそんなことを言いたいんじゃなくて、やはりこの新型コロナウイルスが蔓延してから、音楽に触れる機会がめちゃくちゃ減りました。僕は大嫌いですが、夏フェスやらが軒並み中止。最近だと、北海道のJOIN ALIVEも中止になりました。そのフェスの中止理由として『市や医師会からの要請』が大多数となっています。

で、一応JOIN ALIVEの中止のお知らせの文を見てみます。

 

昨年の開催中止を決断してからコロナ禍に於ける安全なフェス実現に向けて、1年以上の長い時間、開催地である岩見沢市、地元関係者の方々と何度も話し合いを重ね、例年にはない様々な対策を講じての開催を予定しておりました。

声を合わせて歌う事や、歓声を上げることはできなくても、広大な自然や、素晴らしいアーティストの演奏に酔いしれる事は長引くコロナ禍での暮らしや心に「ひとときの休息」を感じていただけると考え、制約の多い中での新しい試みも計画しておりました。

 

っていう感じです。主催者側は『例年にはない様々な対策』をして、フェスを開催しようとしてました。その対策ってのは、開催されなくなった今は知る由もないですが、安全を第一に考えた開催を考えていたはずです。しかし、何故市は中止を要請したのか。感染が拡大してるから。フェスに感染拡大のリスクがあるから。うん。でも主催者側はしっかりと感染対策してるじゃん、と思いません?感染拡大リスクの要因は主催者じゃないです。フェスを観に来る人々が要因です。音楽ファンは「医師会許せねえ」とか「自治体やら地域住民許せねえ」とかなってると思います。それは、さっき言った、別に経営も何もしてない一般人が「政府が悪い」とか言ってるのと同じです。責任を上に転換してるだけ。まずそれを理解してください。

 

んで、さっき僕フェス大嫌いって言いましたね。その理由って、フェスに参加する人の民度の問題なんです。ゴミ放置とか、夜騒ぐとか、そんな感じ。ここさ、居酒屋じゃねえんだわ。

 

僕の勝手な偏見をお話しします。

最近ってかここ十年前くらいからの音楽シーンって、確実に変わっていったと思います。勿論、音楽のトレンドもそうですが、ライブに行く人の目的が完全に変わりました。僕の持論ですが、好きな音楽を聴いて騒ぐのは全然良いです。どんどんやってください。それが『非日常感』を生みますから。でも、騒ぐ為に音楽を聴く奴らが増えてきました。目的が完全に逆になってきたんですよ。たまに「騒ぎたいだけの人はライブに来るな」ってツイートに「騒ぐことがライブの醍醐味では?」みたいなリプライが飛んできます。その原因って、この双方のライブに行く目的が全く逆だからだと思います。音楽聴く為にライブに行って騒ぐのか。騒ぐ為にライブに行って音楽を聴くのか。そんな感じだと思います。

僕は、別にライブに行く理由なんて人それぞれだから、そんな議論どうでも良いです。どっちが悪いとかどっちが良いとかないです。ただ『騒ぐ為にライブに行って音楽聴く』層の方が、マナーが悪いのは事実です。第一目的が『騒ぐ』なんですから。そりゃリスペクトはないです。その層が多いのが、フェスだと思うんですよね。だから感染拡大リスクは上がる、実際上がらないかも知れないが上がると思われている、ってことです。僕の考えは理解してもらえましたか?

 

で、その印象が大きいから音楽フェスは中止を余儀なくされています。学校の運動会、修学旅行の中止も同じ理由だと思います。上が感染対策を提示しても、その対策を実行するべき人間が、その対策をしようとしない。そんな印象が大きくあります。オリンピックはどうなんだ!って話ですが、選手たちは感染対策をしているはずです。だって適当なことしたら、世界中から批判浴びるに決まってるから。実際、海外のオリンピックの記者がノーマスクで大勢で酒飲んだりして批判浴びましたね。実際それはほんの一部で、そんなこと分かってる選手や関係者は、下手なことなんてしません。でもその一部を切り取ってオリンピックを批判する人もいます。それについては是非はありません。

 

フェスの話に戻ります。フェスの中でも、フジロックは現在開催されています。フジロックに関しては、市や地域住民の理解は得られた、ということになると思います。何故か。オリンピックと同じ原理です。大きなフェスになるほど、下手なことしたら批判がヤバい、ってことを参加者が自覚する可能性が高いからです。最大級のフェス、ロッキンの中止に関してはまた別な理由があるとは思いますが。それについては言及して、あーだこーだ批判するのは愚の骨頂なのでしません。んで、地方の規模は小さめのフェスになるほど、注目度は減ります。経済効果から見れば莫大なものにはなりますが、フジロックとかには敵いません。つまり批判を浴びにくい環境であるということ。上が同じような限界体制の感染対策をしたとしても、民度は地方のフェスの方が下がります。それは確実です。だから、地域住民の方がいつものイメージのままで考えると、確実に感染リスクは上がるだろう、と判断してしまうわけですね。

 

あと、フジロックで一番貢献していると思うのは、YouTubeでの無料配信です。無料ですよ?無料。YouTubeだからそれに対する広告収入は少しは入るかもしれません。しかし、普通に通常規模で開催した場合と比べたら確実に落ちます。この無料YouTube配信ってのは、フジロックの主催者側の『音楽を殺さない』って意思がすげー見えます。例え目的が違おうが、音楽は新型コロナウイルスでは死なないんだ、という願いを込めたものになっているんじゃないでしょうか。僕も改めて再認識することが出来ました。

 

ここで、一つだけ思ったことがあります。

もし、音楽のライブやフェスの意味が『騒ぐこと』に完全移行した場合どうなるのか?ってことです。実際、時代の流れ的にはそのような感じになっています。ここからは完全に僕の予想です。

まず、純粋に音楽を楽しんでいる人間は、確実に新しい音楽コンテンツから離れていきます。そして昔の曲を聴き出します。「昔の音楽シーンは良かったなぁ」って言いながら。これは懐古厨でもなんでもないです。新しい流れについていけなくなった訳でもないです。ただ、新しいコンテンツが死んだことによる現状に過ぎません。そして、騒ぐために音楽を聴いている人間。第一目的が騒ぐことなので、騒ぐ場所を新しく見つけるか、作ろうとするはずです。例えば、路上で音楽をかけながら酒を飲みダンスって騒ぐ。それかクラブに行く。つまり、音楽は死んだとしても、人間に関しては死にません。音楽による人間の殺害はほぼ無いと思います。しかし、日本の音楽が死ぬことにより、日本の文化の一つが死にます。音楽カルチャー、トレンドの実質的な死です。

 

僕は思うんです。

このままだと、日本の音楽文化は死ぬ。

 

だから、僕は音楽に触れる機会を多くする為に、インターネット配信を強化しろ、ってずっと言ってます。有料だろうが構わない。そもそもライブに行くにはチケット代とドリンク代を払わなければならないですから。純粋に音楽を楽しみたい人間は、インターネット配信だろうが、それを生で見れなかろうが、確実に視聴します。実際、僕がそうです。だから「コロナ自粛」で見えるライブビューイングの方法の変化 - 煙草の煙が目に染みるで言ったように『音楽特化型の投げ銭システムを簡略化したインターネットライブハウスを開設すべきだ』という持論をずーーーっと展開しています。そっちの方が実際WIN-WINです。しかし、フジロックは無料で配信を行った。覚悟がエグいと思います。江口洋介です。利益目的かそうじゃないかの違いはありますが、基本的には何らかの形でインターネットを活用したライブビューイング方法を確立すべきじゃないのかなーって感じですね。主催者側が感染対策して、じゃあこれ守ってくださいね!って言ったところで、確実に守らない輩は一定数います。だからこそ、新しい何かを考えていくべきなのでは、とは思いますね。音楽が死なないために。それを簡単な例としてフジロックは示してくれたんじゃないかな、って思います。

 

実際問題としては、音楽を聞いたから騒ぐのか、騒ぎたいから音楽を聞くのか、どっちが正解なのか?っていうその議論は不毛です。ていうか、どっちでもいいです。時代の流れですから。それを否定するのは、今の音楽カルチャーを否定することにも繋がりますしね。

ただ、一つだけ言いたいのは、本当に根っこの部分は変えてほしくないなって思います。音楽の本質は、聴くっていう感覚で起きる感情変化を楽しむものです。そこだけは。そこの本質だけは変えてほしくはないですね。

 

僕は音楽を愛しています。音楽に救われた人間です。だからこそ、今の音楽シーンが止まることを本当に危惧しています。それは結局、新型コロナウイルスの影響って部分なんですが、本質を見るとライブやフェスを観に行く人間によって音楽は殺されつつあります。皮肉ですね。音楽を純粋に楽しんで欲しい。例えそれが完全に踊るためのテクノポップだろうが、今流行りでめちゃくちゃ嫌いですけどコミックバンドだろうが、まずは音楽の本質を考えて聴いて欲しい。その結果、テンション上がって踊るのは大賛成です。

 

ちなみにこの記事、酔った勢いで書いてたらデータぶっ飛んで、酔ってたからデータ消える前に何書いてるか分かんなくて、今シラフで書いてます。データぶっ飛ぶのはマジやめて、はてなブログさん。

 

まあ、人の意見は人それぞれ。批判やらもあります。でも何か今って、自分との考え方が合わないから叩いたろ!wwwみたいなのが多くて、それって面白くなくない?って思うんです。そんな考え方もあるんですね、でも自分の考え方はこうです。みたいに、意見の交換が面白いんですよ。それは結局は批判なんだけど、ただ他人の考え方を一度受け入れて考えるか、そうじゃないかでだいぶ違います。ヒップホップでもアンサーソングってあるしね。めちゃくちゃディスを混ぜてるのもあるけど、それは確実に、一度相手の意見について考えなきゃ出来ないです。無意識に叩いたろ、ではない。そんなアンサー、お待ちしております。

 

檸檬堂、久しぶりに飲んだけどめちゃくちゃ美味いですね。好きです、檸檬堂。

あと完全なディスですが、酒を飲むことを『呑み』っていうやつマジ嫌いです。ストロングゼロ呑みまくって(笑)、肝臓ぶっ壊れろ。

 

おわり。

 

 

【追記】

フジロックの現場のツイートが流れてきました。

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こんな感じ。ウケんね。フジロック側は印を用意して「この印を目印にして立ってね」っていうことをしてるらしいんですけど、結局空いてるスペースに入り込む人間がいるらしいです。実際、フジロック側に強制力はありません。多分、フジロックはファンを信じてるからだと思います。それを裏切っている参加者たち。

多分これ、来年もコロナ収まってなかったら開催出来ないと思いますよ。ていうか、全国のフェスは開催出来ないと思います。完全に悪い印象がついてしまった。その印象がついたのは何が原因か、というのは改めて言うのも愚弄なので言いませんが、お前らのせいで音楽は死ぬんだぜ。自覚してくれ。

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終いには酒持ち込み。まあフジロック側が荷物検査をちゃんとやってないのもあるんですが、散々酒の持ち込みは禁止とか言われている中、持ち込む奴が悪いに決まってるじゃないですか。フジロック側に責任を全て押し付けるのは何か違う気がしますね。あとお前は居酒屋行けマジ。野外で飲みたいならビアガーデン行け。そして酒飲みすぎて記憶無くして、朝起きたらブサイクな知らない異性が横に寝ててくれ。頼む。

 

まあ何が言いたいかっていうと、フェスの主催者側はファンを信じて敢えて強制力は無い、出来る限りの感染対策をしているが、フェスを観に来た人間が全てをぶち壊した。なので、今後のイベント運営にも悪影響が出て、徐々に音楽シーンは死んでいく。参加者はそれを自覚して生きてくださいね。ってことです。

 

だからフェスって嫌いなんすよ。はい。