煙草の煙が目に染みる

感情の垂れ流しが、目に、心に染みるように。

米津玄師の勢いを誰か止めろ

 

最近ていうかもう2〜3年前から米津玄師の勢いなんてのは止まりやしない。米津玄師ファン集めただけで島根県くらいの人口は超える。余裕で超える。最近は紅白まで出ちゃったり、「Lemon」って曲のyoutubeが3億回を越した。単純計算で言えば日本に住んでいる奴ら1人が2〜3回聴いていることになる訳で、飛ぶ鳥なんかぶっ殺すほどの勢いになってしまっている。米津玄師のファンなんか、

「米津さんと一緒にいれるだけで幸せ……」

「ファンレター米津さんに書きたいけどどこに送ればいいの……」

とか完全に米津玄師に酔っている。べろべろに酔ってる。多分米津玄師で生理日ズレた女性、数人いるはず。いやわかる。俺も女だったらそうなるからわかる。

 

ゴーゴー幽霊船 / 米津玄師

 

じゃあ米津玄師って何がやばい?って話になるんですけど、まず単純に楽曲。1stアルバムのdioramaにて随所にて聴けるこの不協和音のようなサウンド。普通に考えて、この不協和音、使うのがとっても難しい。あまりにアクが強すぎて、ヘタに使うと楽曲が壊れる。でも米津玄師、ナチュラルに使っているから、音楽そんな知らないぽよ……みたいなカービィメンヘラとかには気付きづらい。

ギターだけじゃなくて、変態フレーズなんかもめちゃくちゃ多い。イントロで聴こえる何やら奇妙な声らしきものだったり、Aメロ、キンキン、とかカンカンとか聴こえるやつで、ギター奇妙な位置のハーモニクス出しまくったり。

 

簡単に言うと頭おかしいんですよ。

今バンドやってて米津玄師に正面から勝てる若手バンドなんか1バンドとして存在しない。中学校の地区大会とかで背番号1番としてピッチャーで頑張ってる男の子が日本の4番筒香嘉智と対決するようなもん。お前は早くホームラン王とれっての。

んでそれでも普通に新しいこと始めようとするから、他のバンドマンが「新しいこと始めよう!他のバンドマンのあの曲からアイデア貰おう!」とかしてる中で、全無視でケラケラ笑いながら新しいこと試しちゃう。そんなんチートだと思いませんか?

 

LOSER / 米津玄師

 

んで、顔出ししたと思ったらダンスまで披露しちゃった。アホちゃう?お前人生何周目?劣等感とか感じないでしょ?って思ったらアイアムアルーザー(笑)だって。絶対俺たちのこと馬鹿にしてるって。いやマジ。それか米津玄師が単純に人間なのか。米津玄師って人間なんですよ?知ってた?

 

で、話を戻すとですね、初期の「diorama」とか「YANKEE」の時って頭おかしかったんです。でも、「Bremen」以降になると破茶滅茶した感じはなくなったんだけども、その代わりメロディが洗練されてる。あと新しいことをどんどん始めようとしてる。「売れること」をやろうとしているんじゃなくて、「自分のやりたいこと」やってる。LOSERとか特にそんな感じのことしてる。

んでバズりにバズったピースサイン。俺あまりあの曲好かないんです。カラオケでよく歌うけど。ピースサインは露骨すぎるぐらいホームラン狙いというか、歌謡曲すぎて米津玄師らしさが多少死んでる。他の歌謡曲と比べれる曲調に収まっている感覚するんですよね。

って思ったらハチ名義で出した「砂の惑星」は米津玄師感半端ない。戻ってきたよ。米津玄師感ってのは、やっぱりさっき書いたように「変な機械音声」だったり、「幽霊的な不協和音」だと思うんです。それをまた醸し出してきた。なんなんだよ、こいつ。

 

で、紅白にまで出たLemonですよ。また新しいことしようと思ったのか、弦楽器が加えて一気に壮大でメジャーな曲に仕上がっている。いやまあ、やはりドラマの曲だけのことはあるなーと。今までの米津玄師の曲にはなかったアレンジ。でしれっと不協和音気味の作りで失恋曲作ってやがる。

 

結論です。さっき言ったこと訂正します。米津玄師は人間じゃないです。化け物です。

 

もうダメだ、米津玄師の勢いを誰か止めろ。

 

Lemon

Lemon