煙草の煙が目に染みる

感情の垂れ流しが、目に、心に染みるように。

"climbgrow"を今知ったんですけど何で誰も教えてくれなかったんですか?

これ最近の話なんですけど、この音楽ブログを書いているせいなのか分からないですが、よく「おすすめの音楽教えて〜〜〜」ってLINEとかTwitterのDMやリプライとかで聞かれることがあるんですよね。だから俺は毎回「自分で探せ、自分で好きな音楽を探し当てた方が絶対に面白いし好きになる」って言葉を飲み込んで、これまでブログで書いてきた音楽たちを教えてるんですよ。でも「声があんまり好きじゃない」とか「もっとさー、髭男みたいなさー」とか言われる始末で、最近他人に曲を教えることにナーバスになっています。どうもこんにちは。

 

昨今のバンド音楽なんてのは、実際言ってしまうと不作も不作。新しいバンドを見つけようとしてYouTubeをくるくるしても、再生数3000回、Twitterのフォロワーが1000〜2000人というバンドたちが石ころのように転がっている。そういうバンドたちが渾身の曲を出しても、King Gnuやら髭男がポンと新しい曲を出した途端そのバンドメンバーは失神する。何が言いたいのかというと、バンド音楽なんてのはもう時代錯誤なのだ。スポンサーの後ろ盾があったり、有名イラストレーターが描いたMVを発表するしかバズる方法がないんだと思うんですよ。

俺まちゅってTwitterでしょうもないツイートしてるんですけど、フォロワー500人弱、別垢もいれたらフォロワー合計1000人弱なんですよ。例えば、もし俺が皆さんの心に刺さる素晴らしい音楽を作ったとして、MVをYouTubeで公開して1000人のフォロワーに「見て!」なんてツイートしても、多分再生数100回もいかない。もうバンド音楽ってのはそんなもんなんです。皆興味が薄れてきている。

しかも、ミッシェルみたいに「ザ・ロックンロール」みたいなサウンドにパワフルなボーカルなんてのは、もう絶滅危惧種。うなぎですよ。うなぎ。ミッシェルみたいな音楽はもううなぎなんです。

 

で、話が戻りますけど、ちょっと前に数少ないバンド音楽が好きな佐藤って友達から「最近好きなバンド何?」って聞かれたので、「じゃあ逆に今佐藤がキテる音楽って何よ?」って聞いたんです。そしたら"climbgrow"っていうバンドを教えてもらったんですよ。

 

LILY / climbgrow

 

正直聴いたときびっくりした。こんな時代錯誤の時代にこんなジャキジャキした音楽やってんのかと。いや、このバンドを自分で見つけられなかったと後悔している。って思ってclimbgrowについて調べてたら別ブログの2年前の記事でもう紹介されていた。ふざけるな。何で誰も教えてくれなかったんだ。キレるぞ。

 

色んなブログで言われてることなんですけど、声が完全にチバみたいな嗄れ声。ミッシェル好きの俺にはめちゃくちゃ刺さる。あと喉大丈夫?って心配になる。龍角散送ってあげたい。

 

ラスガノ / climbgrow

 

このラスガノって曲のサビの一節なんですけど、

何もかもが不安で
そして幾つもの夜越えて
踏み出せない弱くて
情けない自分が嫌いで
この先が怖くて
でもここで終われなくてさ
だから此処で変わりたくて
一歩目を踏み出したんだ

こんなストレートな歌詞を嗄れ声で叫ぶ。多分、それこそミッシェル好きの最近の邦ロックシーンに物足りなさを感じてる人や90年代~2000年代初頭の濃いロックが好きな人に相当刺さるんじゃないかな、って思う。言葉が真っ直ぐで、感情的で、本当にこいつらが伝えたいことを曲にしている感覚がするのだ。

 

声も歌詞もさることながら、ギターやリズム隊の凝り方もいい。メロディも曲も現代的な感覚。かっこいいとしか言いようがない。やばい。男でも惚れる。俺女だったらツアー全通するぞ。

 

これ他ブログでも書かれてたんですけど、問題は「次にブレイクするバンド集!」みたいなまとめ記事でclimbgrowの名前見かけることがあるけど、周りに載ってる他のブレイク候補のバンドと色味が違いすぎるんですよ。売れ筋じゃないというか、好きな人が完全に限定される感覚がする。

万人受けじゃない。でも、ぶっ刺さる人にはぶっ刺さる。そんな音楽もあっていいんじゃないかなって思いながらブログを書きました。

 

あと「最近キテるぜ!」みたいな音楽があったら早めに教えてください。climbgrowみたいに乗り遅れると嫌なので。

 

それでは。

 

 

CULTURE(通常盤)

CULTURE(通常盤)

  • アーティスト:climbgrow
  • 発売日: 2020/09/09
  • メディア: CD