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TikTokでボーカロイド曲が使われてイラついてる、インターネット老人会所属オタクへ向けた記事

はいどうも。数ヶ月前にTikTokをダウンロードして一切バズらなかったので、TikTok見る専になったオタクです。どうも。

 

「今の流行りって何か分からない〜〜🥺」

ってなっているインターネット老人会所属の、元陰キャたちよ。流行りはな、TikTokを見ろ。それで分かる。

ってくらい、若者の文化の一つとして「TikTok」が挙げられるくらいになってますね。実際画期的だと思います。15〜30秒の間で、音楽に乗せたパフォーマンスを披露する。それによって音楽は普及するし、一般人が有名になるチャンスを得れる場所を無料で、かつ簡単に行える。ニコニコ動画やらYouTubeやらでフルで聴くよりも、盛り上がる場所をピックアップしているので若者としては耳に残りやすい。そんなものを「短尺動画プラットフォーム」なんて言ってますね。

 

んでまあそんなTikTokの動画の中に、ボーカロイド曲が使われてることが多々。そのことに古のオタクたちは腑煮え繰り返っています。多分この理由を分からない陽キャクソ未成年飲酒喫煙キッズに簡単に説明致しますね。ほろよいで死んだ脳で考えてください。

 

まず、ボーカロイド曲なんてのは、15年前とかなんかには「オタクの象徴」みたいなものでした。オタク文化なんてのはそのころは「気持ち悪い」の代名詞でもあって、俺ボカロ好きなんすよwwwwwwwwwミックミクニwwwwwwシーテアゲルーwwwwwwなんて堂々と宣言する奴なんていなかったんです。みんな家に帰ってシコるみたいに、家に帰ってWindows XPを開いてニコニコ動画を隠れながら見る。そんなオタク生活を俺たちの中高生の頃は送っていました。

で、今です。TikTokでは若者がそんな気持ち悪いなんて昔思われてたボカロ曲で、しかも顔出しで踊ってるんすよ。しかも、昔に「キモーいwww」とか言ってた陽キャ女が。

オタクはそりゃキレます。「さんざん馬鹿にしてた俺たちの領域を、流行りって名目で聴いて「いい曲!!!」とか言うな」みたいな。

 

一応僕としては、無断転載さえしなければ、TikTokでボカロ曲を使おうがどうでもいいんですが、「過激派オタク」vs「過激派TikToker」という構図で全面戦争が起きて、プロレスのリングの中でタイマンのデスマッチを行うのだとしたら、めちゃくちゃ興味あります。誰か企画してください。よろしくお願いします。

 

しかしですね、例えばMDやらCDからサブスクリプションに音楽を聴く人間が移行したように、音楽の流行の現場も移行したことは間違いないと思います。

昔はインターネットやらが普及していない時代であったので、音楽番組だったり、CDショップに足を運んで試聴するみたいなことで音楽に触れていました。ていうか、それしか出来ませんでした。それが、今YouTubeのショート動画だったり、TikTokに移行しています。それは勿論「手軽」だから。結局労力を使いたがらないんですよ、今の若者。例えば、遠くのCDショップに行って、CDを買って、その帰りの電車の中のワクワク感が好き、みたいなのがないんすよ。分からないんですよ。だからスマートフォンっていう手元にあるものだけで情報を完結させるんですね。

 

その情報の1番最初にいるのが「インフルエンサー」と呼ばれる人間です。インフルエンサーが曲に合わせてダンスをした動画を投稿すると、それを見て真似をした動画を一般ユーザーが投稿する。それで広まる。TikTokはそういう流れです。昔のエンタメは音楽プロデューサーみたいな、音楽を知っている人間からの情報提供だったものが、最近は音楽をそんな知らない一般人のTikTokerによる独断によって情報が発信されていきます。

 

何が言いたいか。良い音楽でも、発見されないと埋まります。その可能性がめちゃくちゃ高くなってしまった。

 

これが第一の問題提起です。

 

確かにインターネットが普及したことで、音楽を聴く壁というか、色々な音楽を聴ける可能性は広がったんですよ。しかし、特定の曲やアーティストだけがプッシュされがちな時代になりました。皮肉ですよねマジ。「あの人が好きだから私も聴かなきゃ!好きにならなきゃ!」って構図。そんなんで流行って出来るんすよ。

 

あとこれが一番言いたいんですけど、さっきも言った「短尺動画プラットフォーム」のデメリット。音楽のコメディ化です。TikTokは音楽に合わせてパフォーマンスする動画が中心です。つまり、パフォーマンスしやすい、ダンスしやすい曲が流行りがちなんですよ。簡単に言うと、サビ前〜サビにかけて、特徴的な歌詞があったり、キャッチーなメロディーがあるだけで流行るってことです。「その曲、ダンスれる?」っていう、それが一番の評価の基準になっちゃうんですね。バラードなんか絶対流行りませんマジ。

逆もしかりで、全体の曲構成、歌詞の繋がり、全てを含めて素晴らしいと思える曲でも、一部を切り取って使用されるため、偏見が生まれやすいんですよね。今だとクリープハイプの曲とか。「He is mine」とかの「セックスしよう」のあたりだけ切り取られて、そんな感じのバンドなんすねって知らない人からの偏見が生まれるとかしてます。

 

 

で、ここでボカロの話に戻ります。さっきキャッチーなメロディーをサビに持ってきて、歌詞を特徴的にするのが流行るって言いましたよね。この曲の作り方って、完全に俺たちが好きだった昔のボカロ曲が完璧に当てはまるんですよね。例えば、そーいちさん、というかぼっちさんの「It's A Whole World」とか。

 

 

歌詞が完全に特徴的で、乗りやすいメロディー構成。はっきり言うと、別に大した言葉遊びもしてないし、過激的な感じってだけ。それが流行るんだもん。実際、TikTokで流行る前は一切知らなかったです、このボカロPの方。他の投稿してるボカロ動画なんか見ても、5000回再生行ってないのがほとんど。それが実際の評価なんすよ。でもダンスれるって気付かれたら、曲の良し悪しなんてどうでもよくても流行る。それが現状です。

 

あと、系統はガラッと変わりますが、別の目線で行くと、ビリー・アイリッシュの「Bad Guy」が例に挙げられます。

 

 

実際この曲、ビリーっぽくなくて、普段はっていうか、普通のイメージとしたら、ダークな重低音サウンドにウィスパーボイスって感じなんですよ。でも、Bad Guyはゴリゴリの打ち込みパーカッションやらピアノやら色んな音色が鳴り響いて、それでもウィスパーな声で歌い、遊び心満載って感じの曲。でもTikTokとかだと、「I'm the Bad Guy ……」付近しか流れてこないので、「ああ、ビリー・アイリッシュはこんな感じなんすね」って印象を持たれやすい。本来は若者のダークポップの天才なんですよ。こういう感じで良い曲やアーティストさえも印象が変わる。それがショート動画のデメリットです。

 

さて、TikTokが持つ音楽の流行のデメリットについて語りましたが、ボーカロイド曲が使われるのはもう仕方ないって思うしかないです。オタクは唇と舌を噛みちぎるくらいに耐えてください。しかし、現代の若者が知らない解釈だったりが出来るのは、インターネット老人会所属の古のオタクなので、そこを全面に押し出して、TikTokにコメントしていきましょう。絶対にブロックされるのでオススメです。

 

では。また。

 

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