煙草の煙が目に染みる

感情の垂れ流しが、目に、心に染みるように。

ニガミ17才という鬼才を聞き逃すな

 

何かごく稀になんですけど、鬼才と言っていいのか、変態と言っていいのか、そんなバンドって現れるんですよね。僕の昔のイメージだとゆら帝みたいな。こいつら何やってんだ?から始まって、次第にどんどんハマっていく。沼ですよ、沼。気づいたらApple Musicでダウンロードしてるし、タワレコで展開されたら何か気になってしまう。

そんなバンド、ニガミ17才。最初聴いた時嘘つきバービーにめちゃくちゃ似てると思ったんですよ。って思ったら嘘つきバービーのボーカルが結成したバンドだって知った。いやね、嘘つきバービーってバンドも十分に変態だったんです。Apple Music契約してる方、「ニニニニ」ってアルバム聴いてください。頭おかしくなりますから。そんな頭おかしいバンドがパワーアップして帰ってきた。

 

まず経歴から。

おしゃれ且つ変態な楽曲の表現。というテーマのもと、2016年結成。
岩下優介(Vo)を中心に、小銭喜剛(Dr)、イザキタツル(Ba)、平沢あくび(Syn)の4人で結成されたクリエイティブバンド。全員偶数月生まれ。

いやそもそもね、岩下よ。ドラムはミドリのドラムでめちゃくちゃ豪華だし、シンセのあくびちゃん。めちゃくちゃ美人。youtubeのコメント見ると「あくびちゃん可愛い〜〜〜」で6割くらい埋まってるし。商業的には大成功なんじゃないですかね。いやあのね、メンバーの顔ってめちゃくちゃ重要なんですよ。KANA-BOONの「人は見た目じゃない」理論で今の邦楽ロックやってけない。ていうかKANA-BOONどこ行った?いや、うん。話を戻すとですね、見た目のインパクトって大事なんです。

 

ただし、BGM / ニガミ17才

 

化けるレコード / ニガミ17才

 

見てくださいよ。全員話聞かなさそうでしょ。全員アイデンティティの塊。でも、そういうのが上手く融合すれば、バンドって上手くいくもんなんですよ。

 

んで、楽曲的な話するとですね。同じフレーズを繰り返して酩酊感を出す感じ。サビとかAメロとかそういうのない感じ。変態的。どういう思考回路したらこんな曲作れんだよっていう。自分たちの音楽を"お洒落且つ変態"と呼んでいるらしいんだけど、納得。それでいて、さっきも言ったけど同じフレーズを繰り返す感覚が気持ちいい。

 

この謎のグルーヴ感と、意味の分からない歌詞。これ絶対今のサブカルにもてはやされるんだろうなって感じてしまう。元々サブカルチャーってのは独特の世界観を求めているから、こういう得体の知れないナンセンスなバンドなんか大好物でしょ。絶対ビレバンとか行けばプッシュされてる。ていうかもうされてるんじゃない?俺あまり行かないから分からないんだけどさ。

とは言ったもののだ、そういうサブカル男女共にもてはやされて、この謎な世界観というか、世界観って3文字でまとめられない雰囲気を変えては欲しくないバンドだなって思う。一般ウケなんかは絶対しないだろうけどもだ、変な売れ方はして欲しくないな、と感じます。

 

とりあえず聴いて損することはないバンドだとは思います。これからの展開がめちゃくちゃ楽しみです。

 

以上。また何かあればよろしく。

 

ニガミ17才b

ニガミ17才b